桐たんすの製造

桐たんすがどのようにつくられているか、その製造工程を知っている人は少ないと思います。実は、桐たんすは工場で大量生産されることはほとんどなく、手加工で製造されたものが非常に多いです。熟練した職人の技術を余すところなく活かせるよう、手加工で製造されているのです。桐たんす一棹に職人の技術と真心が注がれています。

桐たんすに使われている桐材は、湿度の変化によって膨張や収縮をするという特徴があります。梅雨のように湿気が多い時期には、膨張して引き出しが固くなり、引き出し内に湿気が入るのを防ぐという長所があります。逆に湿気が少なく乾燥した冬には、収縮して引き出しが開きやすくなり、乾いた空気を引き出し内に取り込みます。つまり、桐たんすは常に引き出し内を乾いた状態にキープしてくれるということです。

着物の保存に湿気は大敵です。しかし、桐たんすであれば引き出し内を乾いた状態にしておくことができるため、大切な着物がカビや変色によってだめになってしまうのを防止することが可能といえます。特に、結露が多い住宅では桐たんすは大活躍してくれると思います。

こだわりのある着物だからこそ、それを保存するたんすにもこだわることが重要です。

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