桐の特徴

桐たんすの「桐」という漢字は見ての通り、木偏に同と書きます。木偏がついているため、草の仲間です。草の細胞は、一つずつ膜で区切られています(これを独立気泡体といいます)。たとえるのであれば、学校のプールの授業で使うビート板に近いと思います。ビート板のような構造であるため、桐材は水が入りにくくて腐りにくく、さらに冬でも暖かく感じられるというメリットもあります。

桐たんすの引き出しには、ほかのたんすではあまり見られない特徴があります。湿気が多い季節には引き出しが少し固くなり、開きにくくなります。対して、乾燥した季節では引き出しが軽くなり開けやすくなります。つまり、引き出しにしまってある着物を湿気から守る構造をしているというわけです。

桐の良いところはこれだけではありません。桐はアルカリ性質という特徴も持っています。そのため虫が付きにくく、発火点が高くて燃えにくいのです。

正直、桐たんすはちょっと値段が高いと考える人もいることでしょう。しかし、こうした桐の特徴を知ってもらえれば、その金額にも納得していただけるのではないでしょうか。また高額といっても、着物一枚と値段はそれほど変わりません。着物一枚分の値段で安心が買えると考えれば、意外とコストパフォーマンスが高いといえるかもしれません。

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